2015年04月16日

ステンドグラス実習

2015年より、朝吹ゼミではステンドグラス実習を始めました。

建築教育を受ける学生の「ものづくり」としてまず思い浮かぶのは模型づくりでしょう。自身の設計を模型にしてプレゼンテーションすることが、設計教育上重要であることは改めていうまでもありません。

その一方、建築生産教育として、模型づくりとは趣向の異なる「ものづくり」も経験させたいと感じました。建物に使われる素材を使って、実際に使える作品を製作することにより、建築生産、材料、施工などに関する意識を高める必要があると考えたのです。

建築の学生が興味を持つ材料といえば、木材、コンクリート、そしてガラスです。木材は木材加工の授業があり、コンクリートは建築材料実験で扱います。ではガラスで何かできないか―そして始めたのがステンドグラス実習です。

実習では、数百の美しいガラスサンプルからガラスを選びます。ガラスによって色や模様、厚み、光の透過の仕方、カットの難易、そして価格などが異なります。各自がデザインやカットの腕、そして財布(ガラス代は学生負担)と相談しながらガラスを選ぶのです。

デザインも各自が考案します。スチレンボードならどんな形も簡単にカットできますが、ガラスはそうはいきません。カット可能な形でデザインしますが、カットの腕を過信すると、いざガラスをカットしようとして技術が伴わず、デザインの変更を余儀なくされることもあります。

ガラスの加工・組立には練習が必要で、思いどおりに作品を製作するには技術を要します。ガラスのカットで切り傷をこしらえるのは日常茶飯事で、はんだ付けで火傷をすることもあります。正確にカットできていないと、作品が歪み、接合部分が汚くなります。

ゼミの時間は限られているので、作れるのはトレーやランプ、パネルなどの小作品ですが、どれもインテリアとして活用できるものです。完成した作品に対する満足度は人それぞれですが、この実習を受講することに対する満足度は高く、狙った効果は十分上がっているように感じています。



posted by かなこ at 12:08| Comment(0) | 活動記録(ゼミ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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